同人即売会などに行くと、コピー誌という言葉を
聞くことも多くあります。
コピー誌とは、おおまかに言えば、家庭で一般的な印刷方法で印刷・製本化し、
イベントなどで配布するようなものを指します。
印刷所などに依頼するものよりはちゃっちくなってしまいますが
安価以外にも様々な特徴があります。
しかし、大手サークルさんなどを見ている方だと、
イベント用に突発本として使用されているイメージが多いと思います。
しかし、コピー誌は初めて同人誌にチャレンジする人にも
オススメの同人誌形状だったりします。
今回はコピー誌の特徴と簡単な作り方、
そして作る場合の注意点についてまとめていきたいと思います。
初めてにコピー誌が最適な理由
コピー誌は印刷所に出稿する同人誌(オフ誌とかとも呼ばれるもの)と
比較すると、安価に収まる傾向があります。
安価以外にも特徴があるのが、コピー本の特徴であり、
初心者にお勧めの理由でもあります。
まず第1の特徴が「増刷しやすい」ということです。
同人誌を初めて作った場合、認知度がなく、余ってしまうことも多めです。
最初からオフ本形式で出してしまい、売れ残ってしまった場合などは
保存場所に困る他、長期的な保存により本が傷んでしまいまう可能性もあります。
対するコピー誌の場合は手軽に印刷できるため、
イベントの都度ごとに増刷を繰り返すことで在庫の保管場所を
大きく抑えることができます。
私生活での影響を抑えながら、同人活動が出来ます。
第2に、手にとってもらいやすい価格で提供できることです。
少し安価に収まるということに関係してきますが、
原材料費を抑えることで、安価で読みたい人に提供もできます。
同人活動を初めてした場合、皆さんのことを知ってもらうという意味でも
安価で提供できるというのは、皆さんを知ってもらうきっかけの敷居を低く
することにつながってきます。
近年では、コピー誌を印刷所で扱っている場合なんかもありますので、
もし、将来的に有名になった場合でも、コピー誌をずっと配布し続けるような
こともできるような環境が揃っています。
同人誌コピー誌の作り方
それでは、同人誌のコピー紙はどうやって作るのでしょうか。
作り方は意外と簡単です。
2ページ単位で本を構成し印刷。真ん中から半分に折って袋とじにし、
ホッチキスで止めれば簡単です。
自宅で印刷しても構いませんが、コンビニなどで印刷したほうが
乱丁も少なく、綺麗に見えることが多いのでお勧めです。
ページ数はある程度あったほうがホチキス止めした時に乱丁になりにくいです。
ただし、あまりにもページ数があるとホチキスが止めきれない可能性もあります。
8~10ページ前後ぐらいで考えるといいでしょう。
部数が少ない場合は、製本キットを使うのもオススメ。
表紙だけ、印刷所でしっかりしたものを作成して作るという方法も
きれいな見た目で売りたい場合にはオススメです。
同人誌コピー誌を作る場合の注意
最後に、同人誌コピー誌を作る場合の注意点を紹介しておきます。
まずはページ構成です。
袋とじにするので、ページ構成をしっかりしないと、
ページ数がバラバラになってしまう可能性があります。
余裕を持って、まずは一冊試しに作ってみましょう。
ページ数だけ割り切ったレイアウトを作ってから取り組むのもオススメです。
また、マンガなどで線が多いものは少し縮小して印刷すると
綺麗に見えることがあります。手書きなんかの場合は、特に意識しましょう。
2つ目は印刷時間です。
主にコンビニなどで印刷を行うことになりますが、
意外と時間がかかります。
また、一般的なテスト時期と被ってしまったりすると、
意外とコンビニのコピー機が長時間使えない場合があります。
自宅の印刷機で済ませようとしたりすると、さらに時間かかります。
コピー誌な手前、ぎりぎりまで追加したくなる気持ちはわかりますが、
早め早めに印刷することも意識しないと、完成しないという自体に陥る
可能性もありますので、注意しましょう。